二〇二四年夏。東京に住んでいた私は初めて能登を訪れました。大切なうつわをあの日、一秒で失った人。代々受け継いだ御膳を、狭い仮設住宅には持って行けず手放した人。幾度の災害のたびに苦境の中で再起を誓い、全壊した窯を修繕する陶芸家...。